オーストラリアの通常医療・代替医療・看護・介護について+趣味

メルボルン発、仕事や勉強、ボランティア活動、クライミングと子育てブログ

医療とバイオエシックス

このところ急に寒くなってきましたね。

昨日は最低6℃、最高16℃ほどのメルボルン。風邪をひきそう。。。

風邪かな?と思ったとき、私はビタミンC(Chewable)と水を摂ります。

そしていつもより早く寝るといいですね。

あとは喉が痛む時は痛い部分にパッチ、など。

症状が極初期のうちに手当をしておくと回復が早いです。

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バイオエシックスとは。

私は89年から大学で人間科学を専攻していて、必修科目にバイオエシックスがありました。

脳死は人の死か?とか、臓器移植についてや、尊厳死とは?、安楽死について倫理的にどうなのか?考える機会がありました。

また、私は次男を妊娠中、初期の血液検査でダウン症児の可能性が高いということで病院内でカウンセリングを受けたことがあります。

このとき、羊水検査を受けることを勧められましたが、羊水検査のほうがリスクが高かったこともあり、受けずに妊娠を継続しました。(生まれた次男にダウン症はありません)

世界でダウン症児が生まれる確率は700人に1人、オーストラリアは1100人に1人。これはダウン症を持つ胎児を生まない選択をする女性・カップルが多いためです。

http://www.downsyndrome.org.au/down_syndrome_population_statistics.html

そして今、私はART(IVF)を受けている方々に鍼灸治療でサポートしています。

倫理なので正しい答えというのはありませんが、誰もが自分の考えを持っている必要はあると思います。

参考

「バイオエシックス」にみる生・病・老・死 by 木村利人先生(後藤学園のサイトより)

http://mag.gto.ac.jp/cat8/cat11/1-2.html

バイオエシックスに興味がある方は、上記サイトの右コラムに続きがありますので読んでみてください。

そんな下地があり、また、こちらの大学で看護学を専攻していたこともあり、私は医療倫理に関心があります。

先日、たまたま入ったカフェで読んだ新聞Herald Sun(10/04/14)に載っていた記事。

病院での昏睡状態の患者さんのプライバシーついて


部分的訳

医学スタッフや心理士がいうには、友人や家族が(昏睡状態の患者さんの)写真を撮る理由として、昏睡からの回復を願っていたり、最後の思い出だったり、サポートを呼びかけるためだったり、らしい。

場合によっては、スピード出し過ぎや飲酒運転の悲惨な結末を晒して社会に役立てたいと家族が願って写真が撮られることも。

問題は、患者が写真を撮られてもいいかどうか、意識不明のために意思表示ができないこと。

(これについては下に参考リンクあり)

そして病院側は法的に患者のプライバシーを守らなければならない。

ロイヤルメルボルンホスピタルはICUで写真を撮ることを許可しているが、スタッフは患者のプライバシーを守るよう段階を踏まないといけない、そうです。

私だったら、写真が他人や社会の役に立つかもしれなくても、愛する人を晒し者にはできないです。

意識が戻ることを信じていたとしても。

ところで、意識が「戻る」といいますが、目をつむっていて意識がないようにみえても意識はある可能性がケーススタディで報告されています。

事故等で意識不明とされた場合でも、実は脳からのアウトプットができなくて意思表示できないだけ、と。

意識不明とされていた時期に意識があったケース(脳死の問題点を取り上げているサイトより)

http://www6.plala.or.jp/brainx/conscious.htm

とても興味深いです。

関係ないんですが、上記を読んでいてピンときたことがあります。

聴覚=耳=東洋医学で腎=生命の根本・ベース。

そして生死の境目でも聴覚刺激は感じている。

めちゃくちゃ納得できてしまいました。

話が脱線しましたが、バイオエシックス

科学技術が進歩するにつれ、ますます私たちの命に影響を与えます。

宗教や信条との関わりもあります。

一人一人、しっかり考えを持っておきたいものです。

いつもありがとうございます。

Yoshi(よしえ)

おまけ

バイオエシックスを検索していてみつけた、上智大学のマシア氏(神学)の意見。

http://www.info.sophia.ac.jp/cathocen/masiaj.html