オーストラリアの通常医療・代替医療・看護・介護について+趣味

メルボルン発、仕事や勉強、ボランティア活動、クライミングと子育てブログ

オーストラリアのマッサージの資格

4月に入り、朝晩は冷え込むようになったメルボルンです。

 

日中日差しがあると暖かい日々でしたが、週末から雨。。。

 

今日は集中豪雨の予報が出ています。

 

 

さて、よくマッサージの資格などで「オーストラリアの国家資格」

という日本語表現をみかけます。

 

オーストラリアには州ごとに教育システムが違うのですが、

高等教育に関しては連邦政府による資格枠組みAQFがあります。

 

それらは国内の高等教育レベルを同等にするため、

教育機関は政府の認定を受け(RTO登録)、提供するコースの

高校生から受けられるレベル1から大学レベル(レベル7~)の

規定があります。

 

一般的に日本人がオーストラリアでよく取得する資格は

 

Certificate III(レベル3)

Certificate IV(レベル4)

Diploma(レベル5)

Bachelor(レベル7)

 

があり、これらはコース規定科目修了(卒業)=資格授与となります。

 

会計士も弁護士(法廷弁護士は除く)も看護師も国家試験はありません。

 

日本の場合、国家資格というのは国家試験に合格した場合に限りますので、

国家試験のないオーストラリアには国家資格というのは存在しない、と

思っていただいた方がいいです。

 

年に一度しか受験チャンスがないあん摩マッサージ指圧・はり・きゅう

国家試験に合格し、日本の国家資格を持っている者としては、

オーストラリアの誰でも取れる資格に対して、国家資格という価値は

ないと思います。

 

資格ビジネスで「オーストラリアの国家資格」を取得しましょう、と

いう広告をみかけますが、国家資格ではなく公的資格という程度です。

 

特にVocationalはコースを修了すれば誰でも例外なくもらえる資格です。

(AQFは技術系職種の教育レベルを統一するためにできたともいえます)

 

日本より公的資格の取得は簡単です。

 

もちろん、留学して英語で取得した資格は感無量、プライスレスでしょう。

(私も看護コースを修了していますので気持ちはわかります)

 

けれども、授業時間だって日本の学校は3年間で3000時間くらい

授業時間がありますが、こちらの学校は1年ちょっとで800時間にも満たない。

 

日本のあん摩マッサージ指圧師国家資格保持者をリスペクトしていただきたい。

 

ご理解をどうぞよろしくお願いします。

 

オーストラリアでVocational(専門学校レベル)で勉強する場合、

学校の質が非常に重要になってきます。

 

学生ビザだけもらえれば質は問わないという場合もあるでしょうけれども、

せっかく通う(=資格をとる)のであれば学校を選んだほうがいいです。

 

特に最近。

アロマセラピーのAQFディプロマコースを提供する学校が出てきましたが、

コースの内容がかなり残念なことになっています。

 

おそらくアロマセラピーを勉強したことにはならないのでは?と

危惧しています。

(アロマのAQF資格保持、AQFトレイナー資格保持の立場的に)

 

学校選びのお手伝いもしていますので、どうぞお気軽にご連絡ください。

 

いつもありがとうございます。

Yoshi