VICとNSW州の林野火災がNZまで
カテゴリ:オーストラリア、メルボルン
今日も林野火災は風に煽られて燃え広がっていて、メルボルンも煙まみれです。
ウィリアムズタウンの桟橋から、シティが全然見えない。
この大規模な火災で失われた全ての命のことを思うと、泣けてきます。
私の友人。NSWとVICの境に近い、警告区域に住んでいます。
私も心配になり、昼間は違うことを考えられるのですが、夜になると眠れないです。
このマップが示す林野火災は、VIC州内だけです。
が、実際には東海岸NSWのBatemans Bayまで真っ赤っ赤です!
そして、他の地域の林野火災がひどすぎて全然注目されていませんが、世界遺産バジビムのオリジナルの文化的景観が燃えています。
そして拡大しています。。。
大晦日の林野火災マップ
1月2日〜3日未明
Lake Condahの周りは湿地帯です。
左の燃えている地域は浅い湿地帯〜木が生い茂る湿潤雨林帯になっていて、2〜数万年前から続くと思われる「アボリジナルの人々のうなぎ養殖場跡」が残っています。
先住民保護区域内で、一般の入場はできない原生林。
下の写真は昨年9月に撮影した、バジビム世界遺産文化的景観の極一部です。
(説明がないと何が何だかわからないかもしれないけれど)
この地域が燃え尽きてしまうのは本当に辛いです。
と、昨夜から気になっている間に、今日はもう2地域の火災が繋がってしまった!
そしてバジビム国立公園南の地域は避難警告が発令!
南にも燃え広がると予想されている。。。
林野火災は最初の火消しタイミングが肝心。
コンダ湖西部の火災は、落雷が発端でした。
(実は山火事の発端は、放火のことも多々ある)
落雷は自然発火として、そのままにされやすいのか?!
上記のPDF資料『外国の林野火災について』によると、、、
アメリカのイエローストーン国立公園は火災の落雷の場合は「自然環境に対する火災の役割」として、「厳重な監視のものに放置」されるらしい!そして人や民家に被害が及ぶ場合に消火措置が取られる、とのこと。
しかし、焼損面積が0.65万ヘクタールに及んだために消火活動がとられた。
その時すでに遅し。
強風と乾燥で火災は拡大しつつ毛、公園の約半分以上の56万ヘクタールという大規模な火災へ。
これ以降、干ばつと森林火災が同時に進行する場合、消火活動の開始条件が再検討された、と。
オーストラリア政府の後手後手の対応にいらつきます。
NSWとVICの火災は、海を隔てた隣のNZまで。
衛生ひまわり8号の写真に、茶色い煙が流れているのが見えます。
AUSの林野火災の影響で、NZの雪の上に茶色の灰が積もっている!
明日土曜のNSW、さらに被害が深刻になると予想されています。
恵みの雨が降るよう、祈りましょう!!