bushfire=山火事、森林火災、林野火災?
カテゴリ:オーストラリア、翻訳通訳
オーストラリア各地で起きている山火事、Bushfireで、微妙な心境です。
Bushfire をAUS在住の日本人が日本語で表現すると、
カタカナの「ブッシュファイヤ(ア)」や「山火事」が一般的かと思います。
私も疑わずに、少し前まで「山火事」と書いてきました。
bushfire(AUS)とかwildfire(USA)=山火事、なわけです。
また、日本語では山と里(人が住む地域)の区分けで、里(都市部)以外の火事は山火事。
さらに、地震と震災の違いを考えると、火事と火災が違うこともわかります。
山火事がこれだけ大規模になると、国家非常事態の自然災害(火災)。
「火災」を使う単語として近いのは、「森林火災」があります。
イギリスのBBCサイト(日本語翻訳)では、「山火事」のほか、「森林火災」が使われています。
で、もう少し調べたら、日本の消防資料『外国の林野火災について』を見つけました。
https://www.isad.or.jp/pdf/information_provision/information_provision/no30/8p.pdf
森林火災は森林で発生するものであり、林野火災は森林のほか草地・原野で発生する火災も含む。
落雷による発火の場合、森林とは限らず。
実際、草地の草(芝)もよく燃えるらしいです。
あと、森林というと高い木々を想像するけれど、「野」が入るとだだっ広いオーストラリアの大地を想像する(のは私だけ?)。
ということで、オーストラリアの bushfire の翻訳として的確なのは「林野火災」かもしれません(個人的な感覚)。
ちょっとオタクっぽいけど、翻訳を勉強したので考えてみました。