メルボルン市長選:投票体験記
まことしやかに囁かれる都市伝説。その真相は?
これからオーストラリアの都市伝説をシリーズ化しようかと思います。
今回はオーストラリアの投票権。
よく、市民権と永住権の違いを説明する時に、選挙権があるかどうかってことが挙げられます。
私も実は市民権がない=選挙権(この国では投票義務)がないと思ってました。
実際には市民権なくても、投票義務がある(ことがある)んです!!
ということで今回は、メルボルン市長選に投票に行った、投票ルポを書きます。
翻訳を勉強中ということもあり、メルボルン市のサイトを頑張って日本語に訳しながら書いてみます。
選挙は、3月にセクハラ疑惑で辞職した、ロバート・ドイル市長の補欠選挙。
この方、セクハラ以外にも開発系寄付金問題があったと思われます。
メルボルン市の場合、ただのMayorでなく、Lord of Mayorといって少し格調高くなってます。
通常の選挙は投票所に行って投票しますが(のはず)、今回は郵送による投票でした。
実は前回のメルボルン市の通常選挙の時、私には投票義務がありました。
で、投票する気満々だったんですが、勘違いで投票できず。
そして投票義務があるのに投票しなかった人に送られてくる警告状(理由があって投票できなかったなら、正当な理由があれば罰金免除するから知らせなさい)を見逃し。
罰金を払う羽目になりました。。。
どんな勘違いをしたかというと、選挙=投票所に行って投票する、と思い込んでいました。
で、選挙日と書いてある当日に市役所に行ったんです。
市役所なら投票できるだろう、と。
そうしたら誰もいなくて。
市役所の建物にいた人にきいたら、もう終わってるよ、と。えええ?!でした。
なので今回は絶対に投票して、ブログのネタにしようと思いました笑
有権者(というか、投票義務がある人)
- メルボルン市管轄地域内在住者(市役所に住民登録?してる人)※ワーホリや留学などでシェアしてるだけの人には送られません。
- メルボルン市管轄地域内に、水道代など公共料金がかかる不動産のオーナー
- メルボルン市管轄地域内に、水道代など公共料金がかかる不動産を住所にしている人
- メルボルン市管轄地域内で上記の不動産で事業を行う登記された会社の代表者
私は4に該当するため、投票義務が発生しています。
それを前回の選挙の時に初めて知り、驚きました。
さすが商人の街。
大阪市:豪州メルボルン市と初の姉妹ストリート協定 - 毎日新聞
中小企業にも1票をくれるんですね。
ちなみに自分が有権者として登録されているか、州選挙委員会(ネット)で調べることができます。
私は投票用紙と封筒(投票パック)を郵送で受け取るはずだったのに、配達予定日を過ぎても届かないので、仕方なく選挙センターに行ってきました。
立候補者
市内で見かけた立候補者のポスターは2人でした。
一人は私のオフィスの郵便受けに入っていたSally Capp(白人系)、そしてもう一人はビックリ、私が以前住んでいた地域の元市長、Jennifer Yang(中国系)。
しかし、市長に立候補した人は14人もいました!
所信表明を読んだら、政治には縁がない、いろんなバックグランドの立候補者がいて面白かったです。
投票方法
候補者のことも投票方法も全くわからないまま、投票所に行きました。
選挙って、一人だけ名前を書けばいいと思ってたんですが、立候補者全員の名前が並んでいて、市長になってほしい順に番号をつけるようになってるんですね。
うまいなぁと思ったのは、投票所の入り口にThe Greens(緑党)の支援者がビラを配ってまして、そのビラには投票用紙と同じように書かれた紙に、緑党トップの現役市議会議員のところに1をつけて、あとは適当な番号が振ってました。
そういえばSallyのビラにも、Vote1(1って書いて投票して)って書いてありました。
投票ブース
投票所に入ると、係員が数人待ち構えてて、有権者かどうか調べてくれます。
有権者に該当すると、投票パックをくれます。封筒に名前を書いてた気がする(封筒は記名だが、投票用紙は無記名)。
そして、各立候補者の所信表明のようなことが書かれた一覧と投票用紙を持って、投票ブースへ。
投票用紙と、一つのブースはこんな感じ。
書き終わって、また係員のところに持っていくと、唖然!
ちゃんと全部数字を書いたかチェックされ、係員が封筒に入れて彼らの後ろにある投票箱に入れてるんです。
なんか嫌な感じ。
封筒に入れてるのは見たけど、ちゃんと投票箱に入れてたか見るのを忘れた!
でも有権者としての義務は果たした。ホッとしてます。
というわけで、市民権に絡む都市伝説。
真相は、市民権がない永住者でも選挙権があることがある、です。
ちなみに私、政治には興味ないし、特に住んでもいない日本の政治に口出しするつもりないので、ここ何年も日本の選挙登録してません。
多分10年ぶりくらいの「投票」でした。
開票は土曜12日。さぁ次の市長は誰になるでしょう?
東大の博士学生さんに夢を語る
今日のパラレルキャリア:大学院(サボり)、鍼灸
今日は楽しいことがありました。
私はPhDを目指していて、指導教官になってくださる先生を探していたことがあります。
オーストラリアの大学はほぼ国立なので、国のためになる研究には学費は無料、個人的な研究は私費。
大学が少ないので指導教官も少ない。しかもテーマが限られている。
そんな中、日本は素晴らしいと思わざるえないのが、リサーチテーマの豊富さ。
天下の東大に、もしかしたら私のテーマを受け入れてくださるかもしれない先生がいらっしゃって、いつも心の片隅にあります。
そんな中、東大で理系の博士学生をしているHさんに出会いました!
ちょうど私の研究したいテーマを応用して披露できるコンディションをお持ちでした。
東大は私の一つの選択肢だったので、来たー!と思いました。
子どもの頃から人を驚かせる(楽しんでもらう)のが趣味というか、鍼灸ではいつも驚いていただいてますが、今日はHさんに私のマジックに驚いてもらえて、しかも私の語りを聞いてもらえてすごく嬉しかったです。
まぁあと2、3年は子どもたちがいるので簡単には動けないと思いますが。
これをご縁に東大に潜入できるといいなぁ笑
初めての大作(書道)
週末のパラレルキャリア:書道
この日曜は、ほぼ家に引きこもって書道の作品をつくってました。
(お手本をいただいてるので「書いていた」、と言うべきか。)
今まで3年ほどボランティアで書道に携わってきましたが、所属する書道会の4月の昇段試験で、一応教室を開ける資格をいただきました!
簡単な書道歴
小学校3年生になると小学校で書き初めが始まりますね。
それで近所の年上の幼馴染が通っていた書道教室に通うことになりました。
当時入っていたのが青硯書道会でした。
同じ年の子のおじいちゃんが開いている教室に週2回通っていました。
書道自体は中学進学でやめましたが、私の中で書道だけが、得意で(中学でも書き初めではいつも賞をいただいてました)、かつ、好きなことでした。
神様からいただいた才能はあっても、それが自分が好きかどうかというと別問題です。
中学の部活(陸上競技)で色々あり、中3で全国レベルの記録を出してしまったため、高校でも陸上競技をすることに。。。
母校は今となっては進学校みたいになってますが、当時、勉強は好きじゃないけど運動は得意という子がたくさんいました。
そんな高校なので、難しいことは勉強しませんでした。
家庭科、華道、書道などのアート系の授業が多かったです。
その時の書道&国語の先生が強烈で(あまり好きでなく)、その先生の板書の文字(癖字)が王羲之の蘭亭序と同じ!
学校で表彰される(全国大会で優勝すると表彰される)賞状も、彼の文字!
彼の文字を授業で書かされていたという印象。
当時は彼が王羲之の真似をしていたとは知らないわけで、受け入れられなくて。。。
楽しいはずの書道がトラウマになりました。
それでも10年くらい前でしょうか、また書道したいな〜って思って書道に触れ始めました。
近所では有名な先生の教室に通っていましたが、じゃぁ今日はこれ書きましょう、みたいなのの積み重ねよりは、毎月作品を書き上げて提出する方がいいなぁと。
(締切があると奇跡が起きてうまくいくことが多いので)
それで子どもの頃通ってた書道会、まだあるかなぁ(って失礼ですね)ってネットで調べたら、、、ウェブサイトがあったんです。
それ以来、また青硯書道会にお世話になっています。
日展など実力はすごいのに気さくな理事長のおかげで、海外在住、かつパラレルキャリアの私(書道を始めてから看護を始め、いくつ学校・コースに通ったことか)が書道を続けてられてます。ありがたいことです。
今年、青硯展30回ということで、私のこのレベルでどうよ?って感じはしましたが、盛り上げる意味で出品させていただくことになりました。
先生にお手本をいただいたところ、なんと2尺X8尺の紙に北魏的な楷書38文字!
※北魏的な楷書:楷書のスタイルの中でも「理知的な峻厳さ」樽本樹邨先生
樽本樹邨「張猛龍碑」芸術新聞社/一から始める楷書/書道 - YouTube
こんなにたくさんの文字、気合いが必要な書を私は書けるのだろうか?
と思っていましたが、慣れというのは恐ろしいもので。
麻痺した感じ。
慣れてきたら、38文字、しかも楷書なのにあっという間に書ける!!
紙が大きすぎて(家の中が狭すぎて笑)、写真を撮るのに一苦労。
天井から吊るしてました。(写真は清書1枚目。夏が右に寄りすぎ等等、NG)
結局集中力の限界がくる前に仕上げた、別の作品を提出しました。
日曜日ずっと書いていたわけでなく。
青硯展に出す人いないかなぁとグーグルしたところ、師範の方のブログを発見!
筆耕の講座をなさっていて、文字が美しすぎる!
早速メールさせていただき、青硯展の懇親会でお会いすることになりました。
すごく楽しみです。