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今時のAUSドクター教育にびっくり!

カテゴリ:オーストラリア、AUS医療

 

 

2019年も残すところ、あと1日と少しとなりました。

 

 

こんな年末の慌ただしい&暑苦しい中、長男の進路だったり、日本人ドクターの進路だったり、ドクター教育や登録を調べたんです。

 

そうしたらびっくりな事実!

 

シドニーで有名な某日本人ドクターのご出身のメルボルン大学

 

医学部といえば6年制と思い込んでいたら!

 

もうメルボルン大学には「医学部(MBBS)」はないんです。

 

Doctor of Medicine(MD 職業博士課程 4年間)ですと!

 

つまり、高校新卒では入学できません。

 

何らかの学士号をとってから。

 

グラデュエイト・メディカル・スクール進学テスト(GAMSAT)

https://gamsat.acer.org/

を受験・合格、そして面接をパスしてMD課程に入学ということになります。

 

※その他入学条件あり。

 

 

一方、モナシュ大学の医学部(MBBS)はまだ健在ですが、4年制。

 

同時に、学部&修士の5年間パッケージ課程も(2016年から)。

Bachelor of Medical Science/Doctor of Medicine)

 

※メディカル・サイエンスはどちらかというと病理検査とか臨床検査の分野。

 

ちなみにディーキン大学の医学部MBBS(募集停止)は4年で、MDも4年。

 

AHPRAのサイトで調べてみたら、今時の医師資格はDoctor of Medicineが主流!!

 

で、Doctor of Medicineを解説しているサイトに、その変遷が。

postgradaustralia.com.au

 

 

さらに、先日知ったのは、Medical Practitionerがいわゆる医師(ドクター)で、GPはGPという専門医(つまりMBBSやMDの後に専門分野の資格を取ったドクター)であること。

 

なるほど確かに。

連邦政府ヒューマン・サービス省によると、General Practiceとは、患者中心の、継続し、総合的でコーディネートされた、プライマリケア(一次医療)で個人、家族、コミュニティに向けられた医療。

 

GP(一般医)とは、一般医、あるいは専門医ではないドクター、紹介状なしで受診できるが、GPではないサービスを提供するその他のドクターである。

例えば、ロイヤル・オーストラリアン・カレッジ・オブ・ジェネラル・プラクティショナーズ(RACGP)やオーストラリアン・カレッジ・オブ・ルーラル・アンド・リモート・メディシン(ACRRM 地方・僻地医学専門カレッジ)、

そして、職業として登録されたGP、認可トレーニングを受講中のドクターということかな。

 

オーストラリアの専門職は免許(ライセンス)制でないです。

日本で国家資格・免許が必要な職業(医師、看護師、弁護士など)のほとんどは、AUSでは大学学部課程を卒業=学士号取得でその道のプロになれます。

 

医師も医学部やMDを卒業すると、AHPRAに暫定的に医師登録され、卒後1年目(インターン)として1年間公立病院で働くことができる(病院以外でもとにかくインターン先を見つけなければならない)。この1年間が無事終わると、AHPRAに正式に医師登録される。

 

その後、そのまま卒後教育を受けない医師(non-specialist medical practitioner)と、卒後教育を受けて専門医(specialist)になる医師に別れる。

 

 

 

とにかく4年の医学博士プログラムが増えて、国産(って言い方はよくないかもだけど)のドクターが増えた。

 

ドクターが増えたのはいいが、新卒の76%は都市部在住。(AMAサイトより)

 

そんな中、AMAは新卒医師を地方・僻地に送りこむプログラムやサポートを展開している。

 

分野関係なく学士3年+医学博士4年+1年のインターンでドクターに!

 

勉強が得意な長男にすすめたいと思います・笑

 

 

写真は近所の八百屋で買った、小ぶりなカリプソ・マンゴー。

1ダース(12個)でたったの8ドル!

熟したのから食べてます。甘くて美味しいです〜

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